六さん 8月12日 しんあい農園日記


暑さが続くとタマゴに影響がでる。顕著なことは産卵時間が遅れる。鶏の体調を想像してみると、暑くて餌を腹いっぱい食べることができないからそうなるのだろう。

タマゴが小さくなる。これも餌を食べられないからだんだん小さくなる。一円玉ぐらいの小さいものまで数10個以上はある。産卵率も当然さがる。生き物にとってこの暑さは命がけである。痩せて骨だけになり死んでいく鶏も多い。

鶏の命が危険になるのは34度からである。幸い山の木々にかこまれ、川面をわたってそよいでくる風はひんやりしている。屋根には断熱材をいれてもらっている。

焼け石に水かもしれないけれど、夕方、井戸水を全鶏舎の屋根と周囲に散水している。この夕陽をあびてやる作業はとても体力がいる。きょうも長距離運転のあと散水した。効き目はわからないけれど、いまわたしが鶏にできることはこれぐらいである。

九州は誰よりもよく知っていると自負している。25年ぐらいも各県から離島まで仕事で訪れている。そのなかで「どこの風景が好きか」と聞かれたら「杵築です」とこたえる。

先日。浪花の大将を杵築にご案内したあと、撮られた「酢屋の坂道」の写真をいただいた。いい構図だと思った。きょうは農園に飾っているわたしの宝物、画家、石原忠幸先生の作品「酢屋の坂道」をタマゴ便で持参して奥様に「来週のタマゴ便までおいておきます」と裏口において帰った。

ご案内した武家屋敷大原邸や、大黒柱の綾部のお味噌屋も坂道のなかに描かれている。あとから荒川さんからメールが届き「お店に飾らせていただきました。存在感があります」と嬉しいお礼がとどいた。あのお店に飾っていただき作品も喜んでいるだろう。

明日は神戸避難所の仲間、牧君が仕事を手伝いにきてくれる。

04/08/12(木) 20:31 足立 進(JAG07563)

 


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