六さん　8月29日　しんあい農園日記

台風の接近で、風は朝から風呂場の蒸気のようなあたたかさだった。

6時半から働きはじめて9時には汗がパンツまでしみているのがわかる。そんなとき松村御大ご夫妻が農園陣中見舞いに来てくださった。セリ人らしく会話も滞在時間も短い。その短い時間で草刈機に関心をもたれたようすなので説明した。「わかった！萩の家の草刈りが気になっていた」ほんとうに「わかった」かどうか疑問は残るが、いつも萩のおかあさんを心配しておられる気持ちはよく伝わった。

先日、山岸さんから山口新聞8月5日の記事をコピーでいただいた。「この人に聞きたいNo.11」でえらい柔和な笑顔の御大が登場しておられた。さすがに記者は限られた文字数で人物を表現できるな、と何度も紙面を読ませていただいた。

しかし、わたしが「御大」と尊敬をこめて言うのは、あの神戸から一年後「おい！足立！神戸に行こうでよ。たくさんのことを教えていただいた神戸にお礼のフク鍋50000人分を菅原市場でやろうでよ」という。

記事の企業人とは別、人間「松村」に惚れたからである。大学生から会社員、社長連中までをひきつれて神戸にお礼行脚をした。人を束ねる魅力がある。

台風到来。明日の配達も半分済ませてできる限りの備えを終えて、静かな夜である。

明日はそうとう困難な仕事になりそうである。

04/08/29(日) 20:00 足立　進(JAG07563)