六さん　8月31日　しんあい農園日記

きのうは台風のおかげでよく飲んだ。昨年3月からたまに左のわき腹に鈍痛を感じることがあり気にしていたが、きょうは一度もそれがなかった。消毒が効いた。

6時前から台風対策で閉めていた鶏舎の雨戸を開放してあるき、台風一過の新鮮な朝の風を鶏たちにもはやくわけてやりたかった。運動場にひさしぶりに出た鶏たちは喜んでいるように思えた。

山口市内の配達。月末なので集金もある。いつも「鶏にこの製品をとおした水をあたえると抜群の生産効果があがる」といわれるお宅は気が重い。そのとおりの場面が玄関ではじまった。

「この水を飲ませると、家畜の便にいっさいの雑菌がなくなります」ではじまった。「わたしが説明することが信用できませんか」とまで。

しかたがないからわたしが飼育している信念を少し語った。要は鶏本来の生きかたを優先したい。なにか手をくわえて特別なタマゴではなく普通のタマゴでいいのです。手を加えれば際限なく方法はありますが。

もし反論されたら言おうと言葉をためていた。「牛がおとした、無菌といわれる糞を、無菌だからあなたは食べられますか。わたしの養鶏は、無菌の糞をつくることではないのですよ」幸いそれは言わずに終わった。実際、無菌の糞があったらお目にかかりたいものである。

暑さの8月がおわり、あすから9月。今夜は虫の音がいちだんと心地よい。

04/08/31(火) 21:20 足立　進(JAG07563)