六さん　9月29日　しんあい農園日記

雨用の帽子をかぶって雨具の上下を着込み長靴も履いて配達に出た。

12時ごろ小野田から宇部市内に入っておどろいた。台風で小学生が帰宅させられている光景にである。傘は使えないから豪雨のなかを風に飛ばされそうになりながら、あるいはモノかげに身をよせて風をさけていた。この時間に一番接近していることはわかっているから、もう3時間も学校で待機させたほうが安全であろうに。

市内で400戸あまりが停電している情報が、市防災課から携帯電話にメールとして届いた。農園には18号の台風見舞金で買わせていただいた発電機があり、きのうガソリンも買いに行っているから心配はない。

安心して配達から戻ると、先日飛んで応急修理をした鶏舎の屋根が一枚飛ばされ、雨が降り込んでいた。がっかりしたけれど、すぐに大工の村上さんに「すぐ来てくれ」と連絡した。一時間後にきてくださり、飛ばされた屋根をもとにもどしてくれた。

三重県で豪雨になっている情報なので、伊勢市の濱出さんに電話をかけた。病気と仕事不足で落ち込んでいた時期、自宅の設計と建築監理までしていただいた。

彼は伊勢から宇部に頻繁に通うなかで大阪の病院に通院した。元気になったころ「お礼」だと志摩に招待してくれた。それ以来の電話だった。

「いま、避難勧告がでたところです」という時間だった。お嬢さんが山口県油谷町の男性と結婚したことなどを聞き、農園のようすもかいつまんで伝えた。長電話は迷惑だと10分でおえた。

04/09/30(木) 05:14 足立　進(JAG07563)