六さん　12月5日　しんあい農園日記

朝7時半過ぎに福山市からMさんがご長男と農園を訪れてくださった。9時半から松村御大の催しで南風泊に参加される途中だと言われる。

農園日記で登場した暴走族のD君が実は長男であり、茶パツでライオンのようだった頭はスッキリし、冷たい視線もいまは優しさを感じた。もうじき二十歳の大阪の大学に通う好青年に変身していた。親子でたくさんの苦労をされた結果だろう。清々しい気持ちになった。来月、保護監察がとけるという。おめでとう！

夕方、難病の子供をかかえて生活しておられる小野田のお客さまが、配っておられる14名のお客さまをつれて来園。車椅子を二階に抱えあげて懇親会をした。

細い指がながい闘病を感じさせた。宴も終わりになったころ、トヨタの江口店長が突然来られた。約2週間、肺炎で入院されており心配していた。酔ってはいたけれど少しの時間近況を聞かせていただいた。抗癌剤投与で入院中の佐伯さん(トヨタの仲間)の話題で江口さんは言葉を詰まらせながら様子を聞かせてくださった。江口さんの気持ちが痛いほど伝わった。

みなさんお帰りになりトイレに行ったら、秋にはたくさんいた一匹のウマオイがまぎれ込んでいた。寒さのなか「生きていたのか」と思うほど、わたしの気持ちが優しくなっていた。

04/12/5(日) 21:10 足立　進(JAG07563)