六さん 12月9日 しんあい農園日記


つい近頃まで「暑い!」を連発していたけれど、今朝の外気は氷点下2度。いよいよ厳しい冬になった。左の指先にある古傷が冷えると痛む。

夜明け前から作業をはじめてひとつ気がついた。わたしは年中休みなく働かなくてはならないことを、時には辛く感じていたけれど、休みなく自然のなかで働くことができる、病気もなく続けてこられていることに感謝が足りない。

肝臓が悲鳴をあげるような朝でも、微熱の日でも、厳しい暑さや寒さの朝でも休むことなく「働かれる体力」を授かっている。わたしの生きるすべての基本は「元気に働ける」ということであり、おおいに感謝をしなければならない。

言葉にしてみると常識的なことではあるけれど、今朝はそれを実感した。木曜の配達も「やれ木曜か」ではなく、今週も配達できる健康・無事故に感謝ができた。うれしい心にならねばうれしい一日にはならない。

美祢の萬代信子さん宅に届けたらお留守であり、陽だまりの縁側にコピーの冊子がわたしを待っていた。「お目を汚してくだされば幸せます」と付箋があった。県民文化祭で県創作懇話会長賞佳作に選ばれ、冊子になったということまでは表紙で理解できた。その作品名が「逆打ち」と書かれており、あだ討ちのようなイメージのまま農園にもどり、手も洗わずに老眼鏡をかけて短編を読ませていただいた。

推理小説で舞台は四国のお遍路道で、そのまわりかたは札所を順序どうりに巡ることを「順打ち」、反対まわりを「逆打ち」、こま切れで何度かにわけて巡拝することを「区切り打ち」という。そんな説明まであり、最近、萬代さんが白装束で遍路をされたことと重なり内容が面白かった。

特にお菓子づくりがご趣味なので、作品の随所にアップルパイ、カモミール・ティやローズヒップジャムそんなお得意の言葉がみつかる。しかし、青酸カリで殺す手口までご存知とは知りませんでした。

04/12/9(木) 19:55 足立 進(JAG07563)


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