六さん　12月11日　しんあい農園日記

車で20分走ったところに「燻製屋」があった。魚・明太・チーズなど多彩なものが燻されている。一週間前に25羽分ほど元気鶏を持ち込み、完成品をきょう受けとった。骨をはずした、いわゆる正肉(モモ2・ムネ2・ササミ2)を塩で漬け、その後流水で塩分調整したあとに燻製にし、ビニール袋に真空包装したあと、70度のお湯で30分殺菌してできあがり。年末までに何にかの人たちに味見をしてもらおう。

四輪駆動の軽四トラックにダンプ機能がついたものを江口さんに新車でお願いした。橋から農園につづく道の整備は一輪車では腰が痛い。これがあれば楽に砂利を散布できる。

一番の目的は、鶏を出したあとの鶏舎に水を大量に注ぎ込み、小型耕運機でかき混ぜて、最後には臭いもない良質の堆肥が完成する。この堆肥を隣接300坪の畑にこの車で運びこみ、トラクターで土と混ぜるのである。土地が肥えてきたころに畑として活用できる。ついでに鶏を下関の処理場に運ぶときもクーラーがあるので夏場は楽になる。タイヤは荒地用のパターンを特別につけていただくよう頼んだ。これで農園の営みが農園内で完成する。

小学生のころ、補助輪をつけていた自転車が、ある日補助輪をとっても走れるようになった嬉しさを覚えている。農園の犬、健太は3日ほど前から突然小屋のそばにある1メートル50センチちかい水タンクのうえに乗る術を覚えた。助走なしで飛び乗る。ここにあがれば見晴らしがよい。終日、このお立ち台からはるか彼方をながめて嬉しそうである。

04/12/11(土) 19:28 足立　進(JAG07563)