六さん　12月23日　しんあい農園日記

風呂で頭まで洗い、食器も洗ったし、犬は高イビキをはじめて長い木曜が終わった。門松、ツリーにクリスマスソングと慌しい一日だった。

配達に出る前、農園に車がはいってきた。数年前から肝臓ガンを患い2度の手術をされた大柄のおじさんである。車を停めて「まだ生きちょったかね！」と大声で言うと、運転席で満面の笑みで手をあげて「ガンぐらいでは死なんで。おまえこそ気をつけよ」と短い挨拶だったけれどお互いの気持ちは通じた。

先日、横山ポンプのすすめで井戸の水質検査をした。鶏舎、水洗トイレ、風呂に給水している浅井戸。結果は大腸菌が発見された。いまは深井戸(120メートル)を飲んでいるけれど、約3年以上わたしは浅井戸の水で健康に生活していた。生水で焼酎を割っていたぐらいである。

養鶏の先輩に電話で尋ねた。何10万羽の養鶏や、多頭飼育の農場ではたしかに水道料金というコスト面もあるけれど全部が井戸水という。なかには川から取水しているところもあり、すべて大腸菌は検出されると思う、と言われる。

対策は水を薬品で殺菌すればよいけれど、鶏舎内で飲む水には床などのホコリなどが混入して同じこと。それより薬品で殺菌することにより、動物の免疫力までそいでしまう可能性があると思う。そう言われた。

なによりタマゴにはまったく影響はないから心配せんでいい。ただし、その他の危険な物質が検出されたらやめるがよい。そのほかは全部問題はなかった。農園では毎月サルモレラ検査はしっかり行っている。大腸菌の発症で死んだ鶏はこれまで一羽もいない。

韓国で鶏インフルエンザが出た。いよいよ厳しい冬の到来である。

04/12/23(木) 19:59 足立　進(JAG07563)