六さん　12月25日　しんあい農園日記

日曜は山口市内一ヶ所だけの配達に調整している。動ける日をつくっておきたいからである。その一ヶ所から2分の場所にＹさん宅はある。難病のお子さんにかかりっきりの毎日で、家事の多くはボランティアのご婦人が忙しくされている。

毎週火曜に配達をするようになり、玄関に積まれた点滴の空きボトルの数がお母さんのご苦労を感じている。大型の紀州犬が飼われているけれど、散歩をさせる時間がないので、餌と水は器に余るほど入れてあり不衛生な状態である。日曜ごとに30分ぐらい時間をとって、散歩と小屋の掃除をさせていただくボランティアを明日からはじめることにしている。

地元の取締役?Kさんに年末のご挨拶に行った。えらくお疲れの表情だった。「やれんでよ。台風で杉が600本折れたいや、ワシがこれまで植えて間伐して枝打ちをした大事な杉ばかり…米も最悪の年じゃった。おまけに他人の銀行保証がこじれての」来年73歳をむかえる大柄なＫさんが弱気な言葉をだした。

「Kさん、わたしは農業は、やっただけの結果は必ずある。そうあなたから教えていただき励んでいますよ」Kさん、しばらく沈黙して「おお、そうじゃったの。新米を持って帰れや、来年はええ年にしょうでよ」と笑顔がでた。大切なお米をいただいた。

夕方、四駆の軽トラダンプ新車が納車された。高い買い物ではあるけれど、これからどんどん活躍してもらおう。

04/12/25(土) 20:01 足立　進(JAG07563)