六さん　平成17年1月17日　しんあい農園日記

震災神戸の日。避難所で過ごした数ヶ月は人の心がハッキリわかる時間だった。

困難な状況のなかで、他人に心を配れる人もおれば、我がことだけに専念する人もあり。援助する側も、匿名でおおきな支援をくださる人もあれば、おおげさな幟(売名行為)を掲げなくては神戸に来られない…大分から来るべき人たちが到着が遅いので電話をしたら「幟の印刷が遅れました！」という。「おまえはアホじゃ！」と怒鳴った。

たくさんの人間模様をみて目がこえた。「で、その俺はどう生きるか」を、問われた17日の一日だった。

ところが、実際のわたしは意志薄弱で、タバコは2日前から買ってはいないけれど、部屋の吸殻を探しては吸い、車の灰皿をあけては吸い、もう惨めな禁煙である。部屋の灰皿は全部掃除した。車の灰皿も夕方水で洗った。もう吸うのは指しかない。タバコごときで精神的に弱っている。黄さんから余裕の「吸いたい気持ちを我慢することを楽しんでいます」とメールが届いた。とにかく紆余曲折の初志貫徹。

きのう下関掃除に参加したガッツ杉本が感想を電話してきた。「雑煮に感動しました。毎月、福村さんからの案内には食事メニューをお願いしましょう！」

浪花の荒川さんが15日、わたしが神戸から帰りついたころメールが届いた。「明日の雑煮を準備しています」手抜きの料理ではない味はストレートに伝わる。掃除の参加者は120名以上だったと杉本が付け加えた。彼女は掃除に学ぶ会やら料理に学ぶ会やらわかりゃん！

05/01/17(月) 19:12 足立　進(JAG07563)