六さん　平成17年1月25日　しんあい農園日記

西君が通院で休みなので真っ暗な夜明け前から働いた。むかし、なぜ魚市場や青果市場は、8時ごろから働かなくて早朝からなのかと思っていたが、タマゴで生きてみて簡単に理解できた。新鮮さが勝負であれば、商店の開店までにとどけておかなければならないから早朝なのである。

その大切な朝の採卵時間、7時前に宅配の4トントラックが来た。わたしにとって一番過密な時間ではあるけれど、農園にはわたしがひとりなので応対のために仕事を中断して受け取りに行った。ドライバーが荒々しく言う言葉は「今月で会社は辞めるが、こんな田舎にこれだけ(少ない)の荷物を運ぶ者はおらんでよ！」こんなときは買い言葉である「おまえに言われる筋合いはないわい！」と追い返した。

宮崎県椎葉村は、山間の小さな集落で山のおかげで日照時間も少ない。平地が少ないので村役場は川の上に頑丈な鉄骨を組んでその上にあるぐらい。そんな僻地でも全国共通の切手一枚で郵便は配達される。山の頂上に一軒家があるという風情である。

総理は郵政民営化を「奇跡的な改革」だと豪語しているけれど、公務員ならばこそドライバーのような悪態もなく笑顔の配達ができる。特定郵便局などの問題があるとすれば、そこにはメスを入れれば済むことではなかろうか。それより拉致を棚上げにしないで本気でやれよ！年金問題もやれよ。もうパフォーマンスはええから。

05/01/25(火) 20:45 足立　進(JAG07563)