六さん 平成17年3月7日 しんあい農園日記


西君は休みなので6時から採卵をはじめ、月曜の配達コースを走り終えて3時に配達からもどり、ちかくで有機野菜をつくりはじめた鈴尾さんと5時ごろまで鶏舎に堆積した鶏糞を中型トラックに積み込んだ。

有機の認証項目では「平飼いの鶏糞」という項目があるらしく、農園の鶏糞は彼には宝の山であり、わたしも厄介な鶏糞を喜んで引き受けてくれるありがたい人物である。

ショベルカーを鶏舎につけて、そのパケットにスコップで糞を入れる作業である。水をまいて一次発酵をしているから臭いはさほど気にはならないけれど、農学部を出て農業ひとすじで働いてきた45歳?と一緒に働くと体力負けを感じる。彼は額に汗をかいていても、わたしは背中に真夏のような汗をかいて、額からは玉の汗が落ちる。

彼は阿武町で自然養鶏と野菜・米を生産していたけれど、昨年の鶏インフルエンザのあおりで鶏はやめた。「タマゴは儲かりましたいね!」と言うから「どれぐらい儲けたかね」と聞いた「家族で毎週焼肉を食べに行くぐらいですいね!」それを聞いて力が失せた。大学で農業を学び、休むことなく働き続けて「焼肉」である。まぁ、わたしも養鶏をやってみて働く対価としての報酬はきわめて少ない仕事であるとは思っていた。

しかし、彼もわたしも病気知らずで働ける健康。それと毎日食べる(飲める)だけの収入はある。これがほんとうは一番の幸福なのかも知れない。明日も、夕方から彼と糞闘する。

05/03/07(月) 19:21 足立 進(JAG07563)


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