六さん　平成17年4月17日　しんあい農園日記

佐伯さんお見舞いをして眠れない夜だった。コップに残った水を「たったこれだけか」という悲観的な表現と「まだこれだけある」と喜ぶ受け止め方がある。そんな表現は当事者には屁のつっぱりにもならないだろう。

3時過ぎに布団をたたんだ。ニュースを観ていたら「安楽死」を法制化するかどうかの論議。何度も訪れた沖縄遺骨収集で、自決用の手榴弾がたくさんあった。敗戦色濃い旧満州で、きょうまで生きるための手当をした負傷兵をおいていく看護部隊が、自決用の薬を枕元においていく。この話しは、15年ぐらい前に宮崎で共産党議員をされている本多という女性が証言された。死ぬ権利を与える。そのことで死をやむおえなく選択しなければならない人が出る。死にたいと本当に思う人がいるのか。

寝不足のまま、11時の新幹線で神戸に向かい、震災でお世話になったみなさんに「講演」をさせていただいた。一緒にボランティアをした香山君や牧君とも会うことができて充実した長い一日が終わった。

05/04/17(日) 23:44 足立　進(JAG07563)