六さん 平成17年5月8日 しんあい農園日記


夕方、佐伯さんお通夜に参列させていただいた。読経のなかで思いでをたどった。

たぶん最初にお会いしたのは、望月さんのお店「ブラブーラ」で宴会したとき、酔ったわたしは佐伯さんにキスをしたら、目をまるくして驚かれて、それから形相をくずして大笑いされた。

どちらかといえば無口な方だけど、おおきな顔で満面の笑みはまわりをあかるくした。渥美清より品のよいホクロも特徴だった。岡本さんが会社と「掃除」で対決して辞めるとき、佐伯さんは辞表をポケットに入れていたというぐらいお掃除に意義を感じておられた。

先週土曜、佐伯さんの腕をさすりながら話しをした。口をあけて苦しそうに息をされながらも奥さまに「足立さんにお茶を…」と気遣いまでされた。携帯電話の着信メールがたまっているけれど見ることができないと言われた。

ご家族の縁がうすかったから若いときから衣食住つきの新聞配達店につとめながら働かれ「これからは車社会になる」と思われ整備の道にすすまれた。趣味は「ありません」と言われた。休みの日は自宅で読書が多く、おもに宇宙に関するような本が好きだとそれぐらい。

昨年8月に発病され余命3ヶ月を宣告され、それから佐伯さんはたくさんのお掃除仲間に見守られた。海峡花火大会では仲間が全快を祈願して佐伯さん花火が海峡に大輪に咲いた。鍵山先生のご招待でご夫婦と仲間で箱根温泉にも行かれた。底抜けに楽しい宴会だったとうかがっている。

岡本順子さんの「ガッツお礼の会」でわたしは「酒は飲まれんのか」と聞いたら「なんでもかまわないようです」と言われたから酒もつがせていただいた。黄さんのご招待でご夫婦で小倉にヴァイオリンコンサートに来られ、身を乗り出すように演奏を楽しんでおられた。その夜はお嬢さんが小倉にお迎えに来られたと喜んでおられた。お掃除仲間が毎日「ハガキの点滴通信」を届け続けた。

明日のお葬儀は配達があるので参列はかなわない。最後に棺の佐伯さんのお顔に手をあわせてお別れした。もう痛くはないでしょう。心残りはあるでしょうが江口さんも岡本さんも、みんなが家族をささえます。さようなら笑顔の佐伯さん。

05/05/08(日) 21:38 足立 進(JAG07563)


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