六さん　平成17年5月9日　しんあい農園日記

きのう下関の中尾さん(元・県議弟)が３時に来られて「明日から草刈りさせてください」と言う。その目的などはわからないけれどお願いした。

朝8時ごろ来られたので草刈機用に混合ガソリンを3リットルこしらえて「ここを刈ってください」とお願いして配達に出た。3時に戻ったら混合油を全部使い切り、鎌で一心に草刈りを続けていた。15分ほど立ち話をして「きょうは終わったらどうですか」とお帰りいただいた。明日も来られる。

一ヶ月ほど前だったろうか、突然来られて下関の経済について熱く語られた。わたしの返事は新田次郎「芙蓉の人」を読まれたらどうですかだった。自費を投じても、命がけでも「志」を貫徹する気迫がこの本には感じられる。一日で真っ赤に日焼けした中尾さん。「読みました！」と読後の感想を目をうるませて語られた。わたしも、この本の内容を語るとき涙がこぼれる。なにか「自分さがし」をされているようである。明日も少し立ち話をしたいと思う。

11時からの佐伯さんお葬儀で、弔辞を岡本拓也さんがされたようで夕方、その原稿が携帯メールとして岡本さんから届いた。故人をよく言い表されていた。その直後に黄さんから「参列しました」とメール。喪主の奥さまが最後のご挨拶で「主人の笑顔が好きでした」で言葉がつまり号泣されたと。11時ちょうど、わたしは小郡を走って時計をみた。そして、つつみこむような佐伯さんの笑顔をえがいてご冥福を祈っていた。

05/05/09(月) 20:23 足立　進(JAG07563)