六さん　平成17年5月21日　しんあい農園日記

佐伯さん追悼式の骨格を昨夜きめた。

杉本さんのスライドショーで在りし日の佐伯さんを写しだし、バックの音楽はジョン・チャヌ氏のヴァイオリンが奏でる。

「帰りたい」選曲理由は、この曲を小倉ステーションホテルのコンサートで佐伯さんご夫妻が身を乗りだすように聴かれていた。3分45秒。わたしが映像のキャプションをつくる。

だいたい3分45秒を3部にわけ、ひとつは昨年9月、台風でおおきな被害と停電の痛手が続いていた、木曜の夜、李さんを京都の写真家が農園で撮影するという企画が案じられた。午後2時、下関トヨタに納品に行ったときには「やる」という腹を決めていた。ガン告知を受けていた佐伯さんが整備をしておられた。

「こんなズタズタの日だからこそ、元気を出すために李さんコンサートはやります」と言うと静かにうなずかれた。井戸水が出ないトイレ対策に風呂に水をため、発電機で灯りをつける準備をしていた。はじめる2時間前に電気が復旧した。

ギターでうたいあげる李さんを伊藤カメラが写しているときに、トヨタの作業服で佐伯さんが笑顔でこられた。うれしくてしかたがなかった。その場面と佐伯さんの故郷、島原での写真で構成していきたい。あっ！と息をのむような写真の連続になる。仕掛けは岡本さんだから、開催日や場所などお問い合わせください。

05/05/21(土) しんあい農園　足立　進