六さん　平成17年１０月２０日　しんあい農園日記

木曜は走る距離と配達の軒数が一番多く、夕方はへなへなで農園にたどりつく。

もう暗くなった美祢からの山越えで、谷に降りていく青い光を目撃した。明るさはホタルのようで大きさはずいぶん大きい。滑るように谷に降りた光はなんだったろうか。

彦島のYさんとの会話で、最近思っている胸のうちを申し上げた。会社や組織を変えよう。他人を自分の思うような人になってもらいたい。そんな努力をすればするほど対立が多くなってきた。それはわたしの経験である。だから、わたしは「変えよう」と思わないように努力しています。もっと言えば、わたしの気持ちが的を得ている(真理)かどうかも怪しい。

人から聞いた話しや本で読んだ知識だけで「こうですよ」と言うのはおこがましい。わたしが思うのは「一番難儀なのはわたしである」ということで、そのわたしが他人を評価できるわけがない。血気盛んなころとはちがう思いがわたしのなかにある。

しんあい農園　足立　進