六さん　平成17年１０月３１日　しんあい農園日記

厚狭の妙徳寺は月曜が配達日である。車をとめて階段をのぼり山門をくぐって立派な本堂脇のご自宅に届ける。

「長男が明日から行場に100日修行に行きます。一日2度のお粥なんです」と奥さまが言われたから、玄関に座らせていただき日蓮宗の話しをきかせていただく機会になった。

わたしの「日蓮宗」は、30年近くまえからかよった沖縄戦没者遺骨収集で、日蓮宗の方々は公民館に寝泊まりされ、飯盒で自炊されて山野に入られていた。わたしは、ホテル泊まりでオリオンビールと泡盛三昧で、その姿に襟を正される思いがした。

そのことを申し上げたら「わたしの友人も長年沖縄に通い続けています。まだ奉仕に通っているのですよ。沖縄のことはよく存じています」と。さらに300年にわたる寺の歴史などを本堂に通されて聞かせていただくことができた。気持ちのひきしまった月曜になった。

しんあい農園　足立　進