六さん 平成17年11月25日 しんあい農園日記


役所から20年仕事をさせていただき、新年度予算編成のころには胃が痛むような毎日だった。

契約の財政担当は、いかに予算内(安く)で業者に仕事をさせるかで手腕が認められられる。ところが現場では、いかによい品物を納品できるかをつきつけられる。あまりの矛盾に大分県のある町でわたしは「あんたら、プレハブの見積もりで檜の家はできんでよ!」と仕事を放棄した。

別に役所が悪いということではなく、世の中全体が安くて品質のよいものを要求している。偽装でもすれば、それはつくろえるかもしれないけれどできる筈がない。適正利潤を得ることがまるで罪悪のようなことでは潤い(やり甲斐)がない。

しかし安売り合戦の社会が、人の命より利益を優先するという当然の結果を出した。一部の問題ではなく大きな課題だと思う。

しんあい農園 足立 進


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