六さん　平成17年１２月３日　しんあい農園日記

昨夜、咳で眠れぬまま１１時過ぎだったろうかテレビを点けたら、北海道の高校クラブ活動でサラブレッドを飼育している番組だった。

出産からセリで子馬が無事売られていく場面、無事というのは競馬業界が不振で、生まれた馬の半分以上に値が付かないから処分される。そうならないよう高校生たちは毛づくろいをし、たづなどうりに動くようセリの日まで世話をした。

セリの当日、市場でたづなを牽く担当の生徒は祈りを込めるように馬の顔にほおずりをしていた。300万円ちかくで無事落札された。それは、母馬や世話をした生徒たちとの別れのときでもあり、母馬がこどもを呼ぶ別れのシーンでは、別れた馬の親子の大きな瞳がうるんでいた。生徒たちも別れのシーンで涙がこぼれ、わたしもウルウルした。

その生徒たちは、学業の前に早朝から馬の運動、食事に糞の始末をして15分という決まった時間で朝食をとｌらされて学校に行く。それを「育てるということは、相手のペースに自分を合わせることをわかってほしい」と指導の先生が語った場面が印象的だった。

きょうは、昼に缶を一本あけてしっかり昼寝ができたせいか咳があまりでない。

しんあい農園　足立　進