六さん　平成18年１月１７日　しんあい農園日記

3時過ぎに目が覚めた。テレビ教育番組で養鶏で子育てをしている夫婦の番組があり、産卵が低下した鶏をしめて食卓にあがるまで、家族で連携してさばく姿、命で命をいただくという場面を興味深く観た。

先週の土曜「人生の楽園」という番組は、よい餌を食べた鶏の糞は、そのまま畑でつかえるという「嘘」を平気で報じていた。鶏には小便をする機能がなく、排泄する糞にはたくさんのアンモニアがある。番組を鵜呑みで観てはいけん。

17日は「神戸」である。その時間にしばらく座り神戸を思い出した。生きるという意味で極限状態の浜山小学校避難所で奉仕させていただいた体験は、わたしの一生で一番に密度の濃い時間だった。混乱の19日に神戸まで行き、4月まで滞在したことが、わたしの生き方に大きな意味を持っている。

肩書きなど通用しない世界、誠心誠意がやっと通じる世界だった。牧君や香山もあの当時の仲間であり、いまでも仲間と思っている。

しんあい農園　足立　進