六さん　平成18年８月１５日　しんあい農園日記

平成10年2月。何度も通った沖縄戦没者遺骨収集奉仕にわたしは区切りをつけて終えた。

当時の資料には、摩文仁サボテン公園東側岩場にてカナグスクサチ子と刻まれた三角定規とともに子供のご遺骨収骨…と記されている。わたしが堀上させていただいた。小さい頭蓋骨に嗚咽した。一平方メートルに6トンもアメリカ艦船の砲弾が炸裂したといわれた場所だった。

たとえば終戦というか敗戦と表現するかのような議論より、200数十万人ともいう尊い命を亡くされたみなさまを追悼する心と場所があって当然だとおもう。郷土の長生炭坑水没事故現場に建立された石碑に「殉難者」と刻まれているけれど「殉職者」にするべきだという論調もある。

わたしにとっては文言の表現より誠の心で追悼させていただき、過ちは繰り返さない決意をしずかにしたい。

夕方から水たまりができるほど夕立があり、5時から風呂にはいりゆっくりした時間を過ごすことができた。

しんあい農園　足立　進