小野公民館や農協がある地域から「下小野」地域にそれは立派な道路が開通した。この道路にどれだけの意味があるのかわたしにはわからない。この道路を今朝走っておどろいた。思っている以上の山奥に集落が点在し、営々ときづかれた棚田は竹が生い茂り荒廃の様相をていしている。

午後２時、配達から戻ると下小野の平山先生（元小学校校長７７歳）が来られた。目的は「鶏糞をわけてください」である。それで今朝見た荒廃のコトを話したら「地域が荒廃していくのは、政策などもおおきな原因だけれど、要は地域の人間関係が一番なんです」とはじまり、祀られている地域の守り神を中心に地域の心が結束し、子供の情操教育もやり、そんな地域の絆が田畑を協力してまもった。その祀られているモノに話題は広がり１３００年もの昔にさかのぼり先生の持論は熱くなった。

「先生！そのお話を全部聞かせていただくと何時間かかりますか」と尋ねたら、さすがに校長先生らしく「うん、３０時間」と言われる。道路が多少悪くても辛抱し、その予算で福祉や貧困にあえぐ人の支援ができる行政にならんものかと、年度末で道路工事の多い配達をしながら感じた。