高齢者とともに生活する家庭をたくさん見せていただいている。

火曜はリュウマチで座る姿勢ができないので年中コタツの上に腰掛けて留守番をするおばあさんの家。

別のお宅では「痴呆や身体能力が衰えた両親を引き取って診ています。親子だからときには厳しい言葉で叱り、叱ったあとに親に向ける言葉ではなかったと涙が出る毎日なんです・・・」

金曜お客さまのお宅でも８０歳の母親と毎日が格闘だと言われた。以前はかくしゃくとしていた父親が、視力と足が衰えて一日中トイレのそばに椅子をおいて座っているのは、トイレに行く途中に出てしまった小便のせいらしい。

あと２０数年先にわれわれ世代がそこに行き着いたときを思う。

寒い北風の月曜が終わった。