六さん 平成19年06月05日 しんあい農園日記


隣接したかなり広い田んぼの数カ所を、農協職員でわたしと同じ年齢のご主人と奥さんで田植えの真っ最中。この場所以外にも耕作されている。トラクターに作業ごとに器具をつけて、ホタルが出ても照明をつけてゴウゴウとエンジン音がする。早朝もわたしと同じぐらいの時間に来られてされる。日中はネクタイで事務職である。

小学生のころ、通学の道で牛や馬の糞を避けて歩き、冬の朝は田に積まれた牛や馬の糞から発酵して湯気がたちのぼり、あちこちに「爪切り場」の太い丸太が組まれていた。「ターシターシ!」と尻を叩かれながら大きな鋤鍬を地面につきたてて牛がヨダレをながしてあえいで歩いていた。馬のクソを踏んだら足がはやくなり、牛のそれは遅くなると運動会の前は縁起を子供ながらにかついでいた。その糞が肥料となり野菜をつくり、ワラは飼料になり、つまり循環型農業の営みがあった。

楽とか便利とかを追求するなかに、大切なものがうもれてしまうような気がしてならない。

しんあい農園 足立 進


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