農地を買おうとした人ならわかる「農地法」。

農園をはじめるとき、最初に農家になりますという申請を市の農業委員会に出す。内容には農機具がどれだけあり、年間百数十日は農業に従事します。という誓約である。ウソでも書けば受理される。

それから買いたい土地を自力で探し、それも５反（１５００坪）以上を買わないと認められない。だから農園土地７反はつじつま合わせで湿地の沼まで買って帳尻を合わせた。

その沼を埋めて鶏舎をつくろうとしたら、ここは農業振興地域で現状をかえることは御法度だとお叱りを受けた。そのときは怒った。養鶏、つまり農業をするために自分の土地を埋めるコトが法律に抵触するというクソみたいな農地法がある。

農振地域の除外申請というややこしい手続きでいまがある。高齢をむかえる親を助けるために子供が帰り、農業を継続するために田を埋めて家をつくることも、農業振興の法律に抵触する。

きょうは午後から、阿知須のグランジャ山根さん（わたしの農業師匠）を訪問して、感じている農業政策の不満を話した。政治家は農業を楽観視しているけれど、農地法や補助金で現場をあやつる小手先では真っ暗な将来しかみえない。