朝6時。気温23度。晴れ。最高気温33度。
昨夜、長男が「明日は朝6時学校集合、始発で言っても間に合わん」とワァワァ言っていた。何度も、こんな集合時間があったと思うが、私は妻に任せきりで知らん顔をしていた。
私も今朝は気合を入れて、鶏舎に入る前に草刈りをしようと決めていたので、「ワシが乗せてやる」と長男が高校入学してから初めて鼻息荒く宣言して寝た。
明日からのインターハイで長男の所属するサッカー部が出場する。残念ながら我が息子は膝の怪我でAチームに入ることは叶わず応援席からの大会出場。
Aチームは11時に学校を出発し福岡空港から仙台市へ。それ以外の部員は18時に学校を出発し車中泊で。
昨日の練習で監督の「怒りスイッチ」が入る事由があったらしく、Aチーム以外の部員は朝6時からトレーニング、練習試合をしてからバスに乗るそうである。
体の故障がある部員、つまり「ケガ人」はサポートに回るので、他の部員より先にグランド入りし、最後に帰ることが慣習のようで、我が家の場合、始発最終電車になることが多かった。
本人もよく辛抱したが、家内もよく辛抱した。私が甘やかしたツケもあるかもしれない。
中学校を卒業する際に、「どんな理不尽なことがあってもサッカーだけは辞めるな」と担任から息子に熱いメッセージを頂いた。
私自身、サッカーのことは何も分からないし、この大会で初戦を戦う高校も知らない。
ただ、家庭で話題にしたのは指導して下さる方への「感謝の気持ち」を忘れないこと。これはスポ少時代に長年、子供と家庭を見てきた「Gちゃんコーチ」が老婆心ながら保護者に伝え続けてくれた。
まぁ、本人がどう感じているかも変わらないが、その思いが伝わっていることだけは願いたい。
6時集合で「ケガ人」の息子がギリギリで到着してはマズイと思い4時半に車のエンジンをかけ、助手席を掃除する。
家内からは「30分で着くから」と促されたが、何分、私にとっては「はじめてのお遣い」。
それほどアクセルを踏まなかったが、家内が言ったとおり、30分弱で学校に一番のりで到着。途中で息子が「ここを左」、「ここを右」などとナビしながら。
集合時間より30分以上早かったので、初めてグランドを目の前に見た。誰もいない人口芝のグリーンとトラックのブラウンがキレイで、パンフレットでしか見たことない立派な校舎にも驚いた。
高校に入学して、息子がボールを蹴る姿を一度も見たことがないが、私の車を降り、「じゃあね」と言って、大きなバックを二つ、肩にかけてグリーンのグラウンドに入る後ろ姿は清々しかった。
多くの方々に指導を受け、励まされ、ここまで歩んで来れたことに感謝しかない。ありがとうございます。
あだちまさし。