月別アーカイブ: 2017年4月

マッチング

朝6時。気温10度。晴れ。最高気温25度。10時前から強風。

8時前、一仕事を終えてFさんに300円を渡し、コーヒーの買出しをお願いして二人で少し休憩をとる。

彼は甘め、私はブラックの熱いヤツ。

連休二日目。

本日、来園されたのは父に書類を預ける藤野先生だけ。じっくり、ゆっくり鶏と向き合い生産状況を見極める日曜日。

昨日、鶏の起床時間を15分落とし、4時30分が起床時間。

鶏だけではないと思うが、生物は日照時間が基本的な生育のサイクルになっていると感じる。雑草が伸びるのもそう。

だって、生まれた時から「時計」の読み方を知らないわけだから。

日々進化しているヒヨコの飼育の管理では、活動は○時間が適切。飼料の摂取、対の費用効果を記されたマニュアルがあるが、少しだけ参考にする。

安定生産と安定供給をするのに神経を使う。  今の「苦労」は投資だと感じるし、それを信じたい。

晴天の連休でお客さまも少なく、少し「気になっている事」を二人の農家さんに投げて、腑に落とす作業をした。

いつもの話し始めは「生産・物流」から。

私が日々身をおいている「生産・物流」の現状を話しながら、営業、拡販の話しを電話伝えた。

様々な厳しい状況はあるものの「マッチング」と「システム」は出来ると難しいが出来ると「信じる」心がないと難しいなぁと。

とにかく寝る。今日も一日、ありがとうございます。

あだぢまさし。

たっかんまり

朝6時。気温13度。雨。最高気温14度。長靴で終日配達。

今日は雨予報だったので、Iさんが昨日、木曜日の朝まで鶏が腹を空かせないよう給餌をしてくれたので安心して配達に出掛ける。

「頭が痛い、寒気がする」と、Fさんが2度ほどメールを送ってきたので午後から休むよう返信して、農園へ戻り作業をする。

午後の採卵を終えたIさんが私に身振り手振りで強く訴えかける。

下のコンテナを指さし、私の顔の前で、ひと指しゆびを曲げ「10」をつくり、ひろげた手のひらを握りながら、顔から下に下げる「終わり」。

倉庫の10個パックがなくなりました。と、強い眼力と、私が理解できる範囲内の手話で報告してくれる。

連休前、資材在庫の確認は大事な仕事。発注は2日前に済ませていたが、かなりオーバーアクションで「ありがとう」と2度頭を下げた。

半月ほど前から2度、李会長らしい方が鶏肉を買い求めに直売所にお見えになった。

面識がない家内が対応し、特にご無礼はなかったと思ったが、いつもお付き合いがある取締役さまにお礼だけは伝えていた。

昨日、納品にうかがった「まるじゅう」で、李社長と偶然出会い。会長から鶏肉をお買い上げ頂いたことを話題にしたところ

「最近、父がタッカンマリにハマッてまして、しんあい農園の鶏肉で作るとウマイ」と勧められますとのこと。

タッカンマリ、タッカンマリ、と頭で反芻しながら配達をしたが、タッカンマリだったか、ダッカンマンだったから記憶がアヤフヤになり、先ほどネットで検索した。

いやぁ〜これは美味いだろうと腹がグゥゥ。

あだちまさし。

「タッカンマリ」は、鶏一羽が丸ごと入った豪快な水炊き。
やわらかくなるまで煮込んだ鶏肉をテーブルでカットして、酢じょうゆにタデギなどを加えたつけだれでいただきます。
鶏肉を食べ終えたら、スープにカルグクス(韓国式うどん)、タデギを加えて食べるのが定番。
あっさりとしてやさしい味わいなので、お子さんやお年寄りがいる家庭にもおすすめの鍋料理です

泥んこバレー準備が着々

朝6時。気温9度。晴れ。最高気温22度。

今朝、目が覚めると腰が痛く、重い。土曜から日曜にかけて往復590キロ行程を行きは4時間半、帰りは3時間半の合計8時間。

毎週かなりの距離を運転するので、さほど疲れはなかったが、腰は加齢に正直である。

先週は大雨の月曜日、鶏の出荷に始まり、いつも以上の力仕事が一週間多かったが、穏やかな天気と羽数が少なくなった鶏舎をゆっくりと採卵してまわる。

連休前、連休中の受注量を頭に入れ、交代で休暇を入れたので、作業が滞りなく進められるペースを頭でイメージしながら鶏とタマゴに向き合う。

「楠こもれびの郷」の四季菜市、クルールに加えて「古民家レストラン倉」の受注量が週2回のペースで安定した。

ランチ、ディナーは予約制だが、ワンドリンクとデザート数種類が付く「カフェ」は予約なしでも注文できる。

そのデザートの中に「しんあい農園たまごのプリン」が定番としてあるようで、最近、配達先でお客さまが話題にして下さる機会が増えて嬉しい。

「倉」の裏口から厨房へ入る途中、「万農塾」の作業場を横切る。

今日はMさん奥さま一人で収穫した「はなっこりー」の出荷作業。作業場の隅には小学一年生の可愛らしい娘さんがアイスクリームを食べながら。

奥さまは手を止める事なく、娘の話を聞きながら作業を進め、ピカピカの一年生はアイスを頬張りながら学校での出来事を嬉しそうに話している。

うちの3人の子供も同じような環境で育った。ついつい親近感がわき、足を止めて少し話し込む。

今までの塾生さんとは挨拶程度しかしたことなかったが、Mさん夫婦が入塾されてから作業場で足を止める機会が増えた。

同世代のご夫婦が就農に向け、生き生き話されるコトバに、私の心がいつも喜ぶから。

数年前から同世代で農業を営む仲間が増えた。

畜産と農業で違いはあるももの、「鶏の命」「植物の命」の営みを同じ地域で自然を共に感じながら生計を立てていく大切な仲間。

皆、日々働きながら、子育てしているのでベッタリと酒を飲みながら話す機会はないが、いつも「思い」は共感できる。

作業場で宿題や、掃除の手伝いをする可愛らしい娘さんと出会うと「つい」足を止めたくなるのである。

ベーカリー「クルール」向かい、田植え前の水田に水が張られ、バレーコートが4つ作られていた。毎年の風景で「そろそろかぁ」と感じる。

29日に行われる「ワードロカップ2017 第10回どろんこバレー」の準備が着々と進められていた。

毎年、何となく横目に見るだけだったが「第10回」が目に留まり、10年も横目にボンヤリ見ながら急ぎ足で歩いていたんだなぁとシミジミ。

今日も一日、ありがとうございます。

あだちまさし。

六兵衛

朝6時。気温5度。晴れ。最高気温19度。

午前3時半、島原市有馬船津の家内の実家で仏壇に線香をあげ、三日月に見送られながら車のエンジンをかけた。

昨日、走って来た島原半島の道路をゆっくり走る。昔と変わった所、変わらない所、お世話になった方やお客さまの自宅前を。

今までは諫早ICまで高速か、南関ICまで高速、長洲港からフェリーで島原半島に入っていたが、毎月ヒナを島原半島へ納入する「茶髪ロンゲピアスの大男」から、深夜は佐賀から諫早湾の橋を渡るのが一番早いと何度も教えてもらった。

今度の帰省で初めて有明海を車を運転して渡る。諫早干拓堤防沿いに通る「雲仙多良シーライン」

昨日は夕日に見ながら気持ちよく渡った有明海を、三日月を右手に見ながら、彼と同様「ぶっ飛ばす」。207号線鹿島バイパスを過ぎるまで一度も信号にかからず、34号線佐賀バイパスを軽快に通過し、東脊振ICまでピッタリ2時間。

ぶっ飛ばして行き、ぶっ飛ばして帰るだけだが、佐賀平野が東から昇ってくる太陽で「朝焼け」になる光景は大変美しかった。

ヒナを運ぶ彼と同様、やはり高速を「ぶっ飛ばし」、自宅へ着いたのは7時すぎ。早朝から、いつもより少し多めの日曜作業をしてくれているFさんに電話をし、8時前に作業へ合流する。

今日が義父の三回忌の法要。

昨日、土曜仕事をジャンジャン片付けて、家内と長女を乗せて島原へ向けて車を飛ばした。

会いたい人、行きたい所、思い出がたくさんある島原半島。

2年前、義父が急逝し、仕事や子育てに追われる家内を少しでも多く帰省させていればと大いに悔やみ、私の短い思い出に浸ることが恥ずかしくなり、自分優先の「心の蓋」を一度閉めた。

ただ、ぶっ飛ばして行き、ぶっ飛ばして帰るだけでは寂しく、今回の帰省は15歳になった長女だけ同伴だったので、17年ぶりに、むかし通い詰めた「六兵衛」で3人夕食会をした。

店名は郷土料理「六兵衛」に由来しているが、私と家内が大好きなのはソレではなく。「もつ鍋」とコラーゲンとニンニクたっぷりメニュー。

以前とは違う新しい店内で、17年前と同じ「すじ煮込み」から。家内は当時と同じ作法で「ゆず胡椒」を入れ。手作り餃子や豆腐ステーキ、特製ニラとじ。

「うまい」と箸をすすめる長女を横目でニンマリと二人で眺めながらの17年ぶりの至福の時。長女は生まれて初めて「豚足」を胃袋におさめた。

〆の「ちゃんぽん麺」を投入した頃から、二代目店主が座敷に座ってくれ、食肉や農産物の長崎県内の流通事情を聞かせて頂き、私が取引がある山口県内の飲食店さまの動向などを意見交換し有意義な時間を過ごした。

家内の実家に気持ち良く帰り、六兵衛焼酎の残りを飲みながら、会うたびに小さくなる義母の話しを2時間弱ほどを聞き、古いアルバムを開きながら子育て苦労話も心の栄養になった。

振り返ると不思議な「ご縁」ばかりの島原半島だが、ひとつひとつの出会いに感謝しなければ。と・・・

あだちまさし

”六兵衛”とは、さつまいもを原料とする島原独特の麺料理である。
江戸時代に島原を飢饉が襲った際、深江村の名主だった六兵衛が、保存食のさつまいも粉を食べる方法として考案したことから、この名がつけられた。
日本では珍しい「押し出し麺」で、水を加えてこねたさつまいも粉に、山いもをつなぎに加えて生地を作り、「六兵衛おろし(突き)」という穴の開いた大型の鉄板で生地を押し出して作る。
黒褐色の短めの麺で、煮干し出汁ベースの醤油味の汁にねぎと一緒に入れて食べる。

連休まえ

朝6時。晴れ。最高気温20度。採卵をしながら運動場へ鶏をはなす。

運動場の大きなケヤキが葉を茂らせはじめ薄い木陰が出来て来た。ただ、周辺の雑草も勢いをグングン増し。汗かくシーズン到来である。

今月のはじめに5月の連休中の休みのシフトを決めて伝えておいた。

生産と受注のバランスを取りながらなので不安はあったが、今日の配達でお客さまに頭を下げながら防府、周南を回る。

鶏の「リズム」を最優先しながら、共に汗してくれる仲間に配慮し、お客さまには頭を下げる。

この仕事に携わり、これが日常なのであるが「キチッ」と自分の心の奥にある「腑」に落とし込んでいけているか。

その覚悟が自分自身にあるか自問自答しながら、生産、受注のバランスをとり、農園での「リズム」つくるのが私の仕事。

来週から、オーダーが上がったり下がったりするが、お客さまにご迷惑がかからないよう、鶏の機嫌もうかがう。

連休前の飼料や資材などの搬入、鶏の出荷など、かなりピリピリした打ち合わせが多かった一週間。

何とか、様々なことの目処がたったことにお礼申し上げます。

あだちまさし。

川沿いを草刈り

朝6時。気温13度。雨のち曇り。最高気温21度。

一度目の採卵をFさんと終えた7時前ごろから空が暗くなり、雷を伴う大雨40分ほど。

ゴーゴーと打ち付ける雨で桜の花弁も一気に雨と共に落ちる。川沿いの桜の下、いつもの場所に駐車したFさんのシルバーのアルトが見事にピンクに染まった。

ひどい雨だったが、日本海から降りてくる雨雲の様子を確認していたので、グイグイ自分の仕事を進める。

Iさんが出勤してくる9時すぎにはお日様も顔を出した。

10時前に生産量の3分の2ほどパック詰めが終わったので、草刈り機のエンジンをかける。

一昨日、川沿いの初草刈りをした。川沿いの桜が満開で下草が気になったので渋々。

200m強ある平面を2時間かけて草を払い、今日は斜めの断面を2時間ほど。疲れはするが、川向こうから眺めるスッキリした川沿いは農園の大事な風景。大事にしたい。

汗をかき、儲けにならない力仕事。

少しずつだが、農園の桜を話題にしてくれる地元のお客さまも増え、それが気持ちの下支えになる。

隣接する、わずかな集落の皆さんに慕われる農場でありたいと切に思う。

あだちまさし。

島原なまりの宇部コトバ

朝6時。気温6度。快晴。最高気温18度。

桜が満開になるももの雨や曇りが続き、ようやく昨日からピンクが鮮やかになって嬉しかったが、昨日の午後から花びらが散り始めた。

7時前に出勤してきたFさんと作業を交代し、3時間ほど草刈りをした。防獣ネットの周りは正午前にFさんに除草剤を散布してもらう。

木曜日、市内の配達で伺う最後のお客さまが「みおちゃん家」。2年前から。

私が島原で大変お世話になった原先生の孫のみおちゃん。お互いに歳をとったので、ちゃんと呼ぶのは少し恥ずかしいが。

空前絶後の、世にも奇妙な良縁で、私が昔から親交がある男性と結婚した。いまは、宇部の人となり、ひとり娘のマナカちゃんは5歳。

毎週、玄関のチャイムを押し、タマゴを渡し、代金を受け取る。この短い時間だが、私の頭には色々な思いが過ぎる。不思議な感覚。
ただ、私の気持ちとは裏腹に、彼女はいつもマイペース。

玄関先からの様子で、同居のご両親とも良い関係みたいで安心する。

いつも島原なまりの宇部コトバを話す彼女。

私も島原に居る時、宇部なまりの「おかしな」島原コトバで、家内からよく指摘されたのを思い出す。

先週、配達へ伺った際「14日から帰省します」と聞いていたので、

原先生へ、宇部の地酒「貴」と、農園が紹介されいる「日報食堂」を彼女に託けた。

あだちまさし。

桜のトンネルがキレイ

朝6時。気温14度。くもりのち晴れ。最高気温20度。

3つ目の鶏舎の採卵を終えて、汗ばんできたのでヤッケの下に着ていたベストを脱いだ。

7時前、Fさんがシャンプーの香りをさせながら作業に加わる。昨夜、いつものように自分でバリカンで調髪しすっきり。

私も昨夜、女房床屋で丸刈りにしたので「すぅーすぅー」しながら採卵し、配達へ出させてもらった。

小雨まじりの曇り空でスタートし、山口市内のフシノ河川敷の桜が満開で曇り空だったが、ハンドルを握りながら花見をスタート。

周南美術棺そばの「桜のトンネル」は見事だった。

ただ、信号待ちの時間が長く、いつもの癖で携帯でニュースをチェックしたり、配達先のファイルを確認したりで、写メするのを忘れ、少々残念。

下松から折り返す頃から、少しずつ晴間も出てて、2号線を運転しながら遠目に見える「永源公園」の風車の足元がピンク色に染まっているのを目を擦りながら見た。

農園で少し作業をし、自宅へ帰りながらの配達。

宇部市内の桜もアチコチ満開。」松涛神社では肉がガッツリ焼ける匂いと煙りに包まれ、真締川沿いでは花見の幹事さんが準備の真っ最中。

松原酒店さんへタマゴをお届けし、少しだけ酒の話しをお聞きしていたところ、常連のお客さまが3名来店された。

花見用のビールを受け取りに。

お客さまが代金を財布から出すか出さないかの絶妙なタイミングで、店主の松原さんがいつもの大きな声。

「今日はどこで花見?送っていくよ。松涛神社?オーケー!」って感じで、配達用のワゴンの後部座席を立てて送迎準備をさせれるテキパキ姿に少々唸る。

桜満開の一日。良いことばかりではなかったけど、また明日から顔晴ります。

あだちまさし。

明日は餌入れなし

朝6時。気温13度。雨。最高気温14度。

前になり、後になりFさんと一回目の採卵。時折、採卵室ですれ違うと彼からギャルのようなシャンプーのよい香りがする。

「朝シャンしたんかね?」と私が尋ねると「はい。まぁ・・・」と彼。

雨雲レーダーで予想動画を確認すると午前中は薄い雨雲。時々、切れ間もありそうだったので、Iさんには給餌をするようお願いし、メモ用紙に「明日は餌入れなし」とだけ書き込んで渡した。

この一言で、彼女もよく理解し、いつもより1.5倍の飼料を各鶏舎に運んで行く。作業にかかる時間も労力も1.5倍。一人で一生懸命がんばってくれた。

私も雨の切れ間に一時間ほど草刈り、Fさんにも昨日の刈り残しを一時間ほど頼む。昼前から本降り。

市内へ出ると満開の桜が雨にうたれていたが、花びらが多く落ちることはなさそうであった。

農園の桜も三部咲きほど、こちらも今回の雨の影響はなさそうで、来週は目を楽しませてくれそう。

午前中の天気予報では、明日も終日、雨予報だったが、今、確認すると明け方から雨は上がりそうである。

仕事に多少影響したが良い雨だった。

あだちまさし。

A5ランク

朝6時。気温8度。くもり。最高気温18度。

鶏舎に入り採卵をしながら鶏に挨拶をする。7時前、休日明けのFさんに続きの作業を受け渡し、二言三言、休日の様子を聞きながら、作業の指示をお願いする。

「今朝の調子はどうかね?」と尋ねると、「うーーん。まぁ、まぁ・・・」。

言葉はいつも通りだが、表情も明るく、今週は大いに働いてくれる様子である。気持ちよく配達に出ることが出来た。

昨日、「精肉まるじゅう」へ納品に伺った際、「和牛牛すじグラム198円」を700グラム買った。

このお店は「じゅうじゅう亭の味を食卓へ」をモットーにする高級和牛の専門店。タマゴの納品がなければ、私の身分では敷居がとても高いのだが、

店長さんとも顔馴染みになり、食肉事情を聞かせてもらうのが少しずつ楽しみになってきている。

5店舗あるグループの焼肉店のメインキッチンは「まるじゅう」と同じ敷地内にある「りそう食品」。国内から様々な産地から半頭買いで取り寄せた「A5ランク」の和牛を焼肉用にカットしている。

焼肉店では、モモや肩といった硬い部位は使わないので、当然、牛すじも「A5ランク」でスーパーの売り場では見かけないような代物だと思う。

「下茹でして、30分ぐらい煮込むと食べごろになりますよ。長時間煮込むと溶けますから」と、調理のアドバイスをいただいた。

昨夜、大きな鍋に昆布と鰹節でだしをとり、下湯でした大根、こんにゃくを投入し、大きめに切った人参3本を面取りして、下茹でしたA5ランクを煮込んだ。

最近、気になって購入した雑誌に、92歳辰巳芳子さんの「伝え受け継ぐ、食の知恵。」という記事があり、牛すじ料理が紹介されていた。

「92歳が牛すじ食べるのぉ?」と記事を読み始めたが、なるほどと頷くことが多い内容だった。

「牛すじを食べるのは、上等ないのちのなだめ方。」と始まる記事。

牛肉一頭に使われる穀物や水を考えれば、すみからすみまで食べるのが環境配慮につながる。

スペインやイタリアで見た家庭では子牛の骨からフォン・ド・ボーをとり、ソースにもスープにも、それを使う。

味の補いだけでなく、体への補いを実感されたそうだ。すじ肉からとれるゼラチン質は上等なタンパク質らしい。

ただ、脂からは摂りたくないものがたくさんあるので取り除くことと付け加えてあった。

仕事から帰り、冷たくなった鍋から固まった脂を茶碗一杯ほどすくって、再び鍋に火を入れた。

私は「和風ポトフ」と命名するものの、家内と子どもからは「また、おでん」と非難をうける。

今夜は「A5ランク牛すじの和風ポトフ」。 まぁ、自画自賛。

疲れが癒えると、なお良い。

あだちまさし。

みゆき寝る

朝6時。気温5度。晴れ。最高気温20度。川沿いの桜が勢いよく咲き始めた。

今朝は放射冷却で作業車のフロントガラスがガチガチになり、ワイパーも凍り付いていたが15分ほどで解凍した。

プロ野球が開幕し、Iさんのノートが賑やかになってきた。

昨日まで、彼女が応援する「ジャイアンツ」の試合結果が書き込まれており、日曜日には「3勝」と付け加えて書き込みがあり、少々イラッとしながら返信した。

私が愛する「広島カープ」も「タナキクマル」が好調で阪神に勝ち越してはいるが、なぜかジャイアンツが勝つとイラッとする田舎者なのである。

今日からペナント3連戦。名古屋で広島が大爆発することと、横浜で読売が失速することを祈りながら晩酌を始める。

先週、Iさんの母親から、シゲオの病状をノートに書き込みがあった。

素人的に考えてもて、少しデリケートな箇所の手術で心配していたが、術後の順調な経過とリハビリの様子を拝見し、少し安心した。

シゲオが入院してから、Iさんの日曜日は「朝8時。コーヒーを飲む。新聞を読む。みゆき寝る」といった感じだったので、

ノートを通して「Iさんも一緒に病院に連れて行って下さい」とお願いしていた。

ジャイアンツ「3勝」のあと、段落を変えて、「シゲオ7F」と彼女が書き加えており、

小野田市民病院の7階でリハビリを頑張るシゲオを見舞ったことを、少ない単語から読み取った。

聴覚障害がある兄と妹の「耳となり、口となり」のシゲオの回復を祈る。

あだちまさし。