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枝元なほみさん

「きょうの料理」NHKテレビテキストがお気に入りで、長く購入していた時期がありました。手に取ったのは「たまご料理」の表紙につられたのがキッカケです。いまから十五年以上も前だったように記憶しています。

毎月、旬の食材の情報満載で、三月に「たまご料理」が取り上げられるのも定番です。年末のたまごの需要期が終わり、春先から産卵がグッと上向きになります。市場への供給量が増え、価格が下がることから「旬」と受け取られているのではないかと想像してみたりもしました。

お客さまと接する機会に「旬」に関する会話も多く、採れたての野菜をいただくこともしばしば。だいたい旬のものは重なりますので、無駄なく有難く頂くには、いろいろなレシピの知識があれば便利だなぁという想いも購入の後押しをしていたように思います。ただ、調理はしませんので、もっぱら想像力をふくらませるばかりですが。

料理人さんが紹介される食材の豆知識なども、お客さまとの会話の幅を広げるのに役立ちました。当たり前ですが、どの料理人さんも手際と歯切れが良く、日頃見慣れた食材が素敵な料理に変わっていく過程が好きでした。なかでも楽しそうに料理される平野レミさんや枝元なほみさんが今でも私のお気に入りです。

今年二月、その枝元さん逝去のニュースですこし気持ちが暗くなっていましたが、最近、枝元さんが力を入れていた活動を知り胸が熱くなる思いをしています。

路上生活者などを支援する雑誌「ビックイシュー」日本版に長年執筆を続け、その活動を支援する「基金」の共同代表を長く続けてこられていたことを知りました。紹介されている紙面で、枝元さんのお人柄を「困った人を見かけると、そっと傘を差し出さずにはいられない人だった」と表現されています。

長年の支援を通じて模索し「みんなが幸せになる取り組み」をカタチにした「夜のパン屋」を五年前に立ち上げられた経緯に触れ、その原点は「大量生産・大量消費・大量廃棄」という現代の経済システムに対する強烈な違和感にあったと記されています。これから枝元さんのあたたかさの深い魅力に触れていきたい。そう思っています。

2025.6.25 あだちまさし