昨夜から、やや強めの雨が降りました。
水不足に悩まされていましたので、やっと一息という心境です。
井戸の水位が著しく減少したのは、昨年十二月初旬。この冬、最初の厳しい朝の冷え込みで予想気温を大きく下回った日からです。暑い夏が長く続き、短い秋の終わりを告げるように、大きなイチョウから落ち葉がドサッと落ちた時期と重なります。
最近は雨量が少なくても、さほど水の心配をすることがありませんでしたので、何が原因かわからないまま、水を確保するため、井戸周辺に川から散水をはじめたのも、この頃からです。護岸を下り、川に灌水ポンプを設置して水を汲み上げます。川が細くなるほど井戸からの距離が離れるのでポンプのアクセルは全開です。
毎朝の通勤時に小野湖上流が干上がっていく様子を目にします。湖底のひび割れを見ながら、井戸水量を心配する辛抱の日々が続きます。空気の乾燥も例年以上。放射冷却現象で朝の気温は予想気温より三度ほど下回る日も多く、鶏舎の送水管を心配する日も例年増しでした。
農園入口の「木ノ瀬橋」は、昭和五十年頃より始まった厚東川の護岸改修工事に伴って平成元年に完成したと記録にあります。また、改修工事より前は、梅雨期や台風の季節の洪水によって、土砂の流入、崩壊、水没などの被害が頻繁だったと近所に長く住む方から教えていただきました。川に囲まれた景観は美しいですが、長年の水害によって流入し体積した川砂が多く含まれた土地ですから、おそらく地下水を蓄える力が弱い土地柄でもあるのでしょう。
めぐみの雨でひと息つき、少雨や冷え込みなど、自然に抗うような日々を振り返ると、もう少し冷静に土地柄の特性などを考慮した心持ちで日常に向き合わないと、身が持たないと反省しています。
水の確保に燃料や労力を使い、大きな自然のはたらきに生かされている自分を見失いかけていました。目に見えない自然のはたらきに感謝の気持ちが日々足りなかったことが、心を失う原因だったように感じています。
2026.2.24 あだちまさし