月別アーカイブ: 2023年6月

副産物

何気なく口にした「インゲン豆の胡麻和え」の美味しさに驚きました。
先日、お客さまが庭先の家庭菜園で育てたインゲン豆をたくさんお裾分け下さり、我が家の食卓や弁当に、初夏の歯ごたえを運んでくれています。

年に二回ほど、タマゴの配達の際に鶏ふんを運んで欲しいと依頼され、土づくりに活用してされます。季節ごとに旬の野菜をお裾分け頂くのですが、今年頂いたインゲン豆は、シャキシャキした食感と独特の青臭さが心地よいというんでしょうか、ことのほか美味しく感じました。

ご主人が几帳面なご性格で、季節のタイミングを逃さない土づくりには、かなり手間暇をかけられます。土づくりに、タマゴの副産物も活用して下さり、収穫の喜びとともに頂く野菜から、私も心を豊かにしていただいています。

例年、五月と六月は鶏ふんを取りに来園される農家さんが少なくなります。
農繁期をむかえ、元肥の必要がなくなるのと、梅雨時期に差し掛かると雨の影響で出足がにぶくなります。加えて、農園でも草刈りなどの作業が増えますので、どうしても搬出が遅れがちになるのが、この季節です。

今年は作業の遅れを出さないために、受け取りが出来そうな農家さんを探して月初めから搬出に汗を流しました。

麦の収穫後、すぐに田植えをする農家さんが、わずかのタイミングで圃場に頒布できるというので運んで行き、有帆朝市会のご高齢のメンバーの方々が受け取りのご協力がいただけそうなので運ばせて頂きました。また、道中にある、ご家庭で野菜作りをされているタマゴのお客さまにも少し裾野をひろげてみました。

限られた時間のなかで、農家さんの息づかい感じ、貴重なお話から自然の営みを教えて頂く事は勉強になります。お金や時間だけでは計ることができない仕事に汗を流し、タマゴの副産物から、はたらく喜びの確かな手応えを感じることができました。

2023.6.27 あだちまさし