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ひとすじの光

今朝の気温マイナス四度。朝晩は厳しい寒さです。
前評判の高かった今回の寒気、先週の火曜日から厳しい寒さが続きました。寒気のピクは翌日水曜日の朝、マイナス六度が最低気温でした。暖冬傾向が続いていましたので、ひさしぶりに低温が続くと身も心も凍えます。

一日で一番寒いのは明け方です。太陽が昇りはじめる時間、晴天無風の日には放射冷却現象で空気がピカピカに冷えて、より一層厳しさを増します。この時間から鶏の産卵時間もラッシュアワーをむかえ、冷えた体がガチガチになり、錆びた自転車で坂道を上る時のような感覚で、各鶏舎のタマゴを集めてまわります。

能登半島地震をうけて、地元出身の「やす子」さんが自衛隊在籍時の経験を生かし、被災された方へ防寒対策のメッセージを発信されているのを目にしました。なかでも、カイロは肩甲骨の間に貼ると太い血管をあたため、体を暖めるのに有効とありましたので、先週から私もそのように背中にカイロを貼っています。背中からズンズンと冷えてくる感覚が少し和らいで、ジワジワと背中に暖かさを感じる時、仕事をしながらですが、被災地の方々に思いを重ねています。

ある記事の中でみた、被災した方が「一筋の光が見えれば生きていけるが、その光をどうやって見つければいいかわからない」と答えられた言葉が、深く心に刺さりました。あれほど理不尽で悲愴な経験をしたことがありませんので、私の想像をはるかに超える絶望感から落ちた言葉だと思いますが、出来る限りの想像をはたらかせて共感をしています。

年末から年明けにかけて、うまくいかない事が続き、少しずつ心と体がズレたような、なにか歯車がくるったような生活をしています。ただただ時間に追われ、掴みかけた「ひとすじの光」を見失いつつある焦燥感がありますが、私自身の光は、努力次第で何とか取り戻すことが出来るような気がしますので、しっかり前を向いていきたいと感じています。

今朝も厳しい寒さですが、これから朝焼けのグラデーションが清々しい時間です。

2024.1.30 あだちまさし