水温六度から七度。これがワカサギの産卵に適している水温らしい。
農園周辺の護岸で釣竿を振る顔なじみの男性に教えてもらいました。
農園の側を流れる厚東川の支流はブラックバス釣りの穴場で、シーズンに入ると多くの人が竿を振りにきます。ここでは大きなバスが釣れるらしく、時折大きな歓声とともに吊り上げられた大物を私も拝見させてもらったことがあります。
前回の寒波が過ぎた今月半ばに常連の釣り人がチラホラやってくるようになり、今年はじめての豆知識をレクチャ―して頂きました。ワカサギの産卵に適した水温になると、それを捕食するブラックバスも遡上をはじめ、農園周辺のスポットで釣りが楽しめるようです。昨年の二月中旬に初めての釣果があったようですが、今年は水温が低くワカサギの遡上が遅れているようで、釣り頃は少し先になりそうです。
本来のニワトリの産卵活動も季節によって化をします。日長による産卵活動の特徴を上手く利用して飼養するのが、私たち養鶏業の仕事です。これから日長が伸びる時期は産卵が上向きになり、逆に、夏至を過ぎるあたりから日長をコントロールして、産卵に必要となるカロリーを要求する鶏の本能を満たしてやらなければいけません。近年、企業養鶏ではウインドレス鶏舎が主流で季節を遮断して日長と室温を一定に保つのは、この鶏の特性を生かしているからです。
例年、秋口から産卵に「つまづき」が生じるため、少し工夫をしたことが功を奏したようで安心していましたが、今年も一部の群れで「悪癖」が起きてしまい頭を悩ませる孤独な時間を過ごしています。今までの経験から方向性を決め、取り組んだことの善し悪しを、また一年かけて練りなおさなければいけないようで心が渇きます。
もっと生き物の本能をとらえるべきところを、何かしらの人としての価値観が邪魔をして「つまづき」が生じているのではないか、大きな自然の流れをとらえる感性に間違いがないか、感じる心を磨いていかなくてはいけないと思っています。
今朝の気温マイナス七度。今月二度目の厳しい寒気のトンネルを抜け出し、いよいよワカサギの遡上もはじまりそうな気配です。気持ち切り替えていきます。
2025.2.25 あだちまさし