卑弥呼の謎


下関市内の交差点。赤信号で自転車をおりたご婦人が小走りしたのを目で追った。歩道に捨てられた空きカンを拾い自転車のカゴに入れ、青になった信号を走り去った。梅雨空のもと爽やかな風がふいた。
うどん「よしの」は世界史から日本史までとても詳しい「大陸と交流があった卑弥呼は言葉に不自由はなかったのか」と素朴な問いかけをした。白い歯をみせたのは「よくぞ聞いてくれた」の笑顔にみえた。
曰く。あの時代は国がなかった。朝鮮半島では日本の言語や大陸の言語が、漁や交易のようなもので操れる(通訳)者がいたのではないか。それと言葉の数は少なくシンプルだった。と持論を展開され、なんとなく納得した。わたしが電子辞書に「歴史」もあると言うと奥さまに「買ってくれい!」と頼んでいた。