ラベルに偽りあり

NHKドキュメンタリー番組「従軍作家たちの戦争」録画を朝方再生した。
芥川賞一回目の受賞は石川達三。戦中、画家に写真家に作家などが国民の心を鼓舞する軍のプロパガンダとして意図する作品を世に出した。
石川達三は、南京攻略戦で戦った兵士から状況を聞き取り「生きている兵隊」を中央公論に寄稿した。それが国家の安寧秩序を乱した罪で禁固4ヶ月。執行猶予三年の罪人となった。内容に日本兵の略奪、強姦、虐殺が表現されていた。発禁本として処分され、それを知る人は石川達三の子供たちぐらいであった。ところが、その発禁本が流出し上海図書館に現存している。
わたしがつくづく歴史の真実は見えにくいと思ったのは、中国が書いた南京ではなく、日本人が書いた南京虐殺。この番組では、現在中国が主張する30万人殺されたという虐殺の数には言及はない。
戦地で亡くなったり、身体に障害を受けた兵士には国からの生活援護があるが、空襲でたいへんな障害を受けた人たちに国はなにも支援はしていない。
東京裁判ではなく、日本人があの戦争を自らの手で裁くことが要るように思えた。
強烈な残暑の山口市で、秋に二人目出産の奥さまが「頑張って」と冷たい栄養ドリンクをくださった。ラベルには「ミナギルDX」飲んだあと「ミナギったら困る」と思ったが、ヘトヘトのヘナヘナで農園に戻った。ラベルに偽りあり