明美さん全国デビュー

下関港国際ターミナルと韓国釜山を往来するフェリー。日本船籍は「関釜(かんぷ)フェリー」。韓国船籍は「釜関(ぷかん)フェリー」。

わたしは、このフェリーを利用してナザレ園に寒くて慰問がない2月、10数回慰問団をお世話して荒波の玄海灘を通った。
フェリーには「ポッタリ」と呼ばれるオモニ(おばさん)達30人ぐらいが釜山から韓国食材を担げるだけ担いで、朝下関に来る。食材を売りさばき、韓国で売れる胡麻油や炊飯器などを買い込み夕方のフェリーに乗り込む。
フェリーがオモニ達の自宅のようなもので、乗船したら誰より先に風呂に入り洗濯をし、下着なども船室にロープをはり干す。キムチのどんぶり鉢をみんなでつついて酒を飲み、花札をするグループもある。
船内免税店で安い酒を買いポッタリのオモニと、船が釜山港沖に着き錨泊する12時ごろ、エンジンが静かになるまで酒盛りで騒いだ。

ポッタリが下関港に着き、荷物を担いで向かう先は歩いて10分程度の街「リトル釜山」とも「グリーンモール」とも呼ばれる街並み。ハングル文字の看板で焼肉屋、民族衣装店、キムチ店などがならぶ。わたしはアリラン食堂に何度か通い「とんちゃん(ホルモン)鍋」を味わった。

きのうお昼のテレビ番組NHK。ひるブラ「下関・伝統のコリア街」を録画していた。
夜、再生した。華やかなチョゴリがカヤグムでアリランを弾く。その顔がまだ映像に出るまえ「明美だ!」と思った。リトル釜山の街路で華やかなチョゴリ姿でカヤグムを弾く呉明美さんが全国ネットで登場。
最後の焼肉屋で登場したのはご主人だったように思った。
彼女は4月2日。湯田ロータリークラブ「観桜会(松田屋)」でカヤグム演奏をする。日韓の政治レベルは困難でも、彼女は笑顔と演奏で日韓をつないでくれるだろう。

今朝2時に目がさめた。香山さんからの「劔岳撮影の記」を一気にみた。
常々、山岳カメラマンの偉業に敬服していたが、この作品に関わる全スタッフが劔岳を難度も往復している場面に驚いた。約70日も劔岳に張りついて作品が完成した。

中越地震の「ふく鍋隊」でご縁をいただき、毎週木曜日にタマゴを配達する金剛住器の木村社長は剣道と山が好き。きょう「1週間の無料レンタルします」と渡した。