数楽の会に思う

「数楽(すうがく)の会」昨夜の物理博士 江本先生が、ひらがなの「あ」の文字。その何ヵ所か白く塗りつぶして、なにが見えるかと問う「あ」と思う人は白いヶ所を視覚に知識を重ねて読んだ人。現実はなんだかわからない線が答えではなかろうか。
つまり、人は見えない部分を自分の体験などで想像を働かせて見てしまう。事実が見えないわたしがわかった。
数楽と命名しても、数字がテーマにはならない。数学者、物理博士や能楽師が持論を少し話しておわる。受講者の感想発表や自己紹介も参加費もない。不思議な会だと思う。
けれども、この会に通い講師が言いたいことの一部がわたしなりの理解になってきた。
NHKテレビ番組「イッピン」は日本各地で伝承されている文化、その裏付けになる精神を毎回クローズアップしている。美濃和紙・今治タオル・江戸切子・備長炭など。山口県下松の新幹線製造現場で曲面を仕上げる技もそうである。
大量生産してコストダウンをやり、質より値段に価値をおく現在の生産現場とは異なり、お客さまが「なるほど」と払った金額に納得がいく伝統、文化がまだある。
「なるほど」と安く買った商品にあきらめることもある。
国が発展し豊かになることは、技術力や精神力が裏打ちしなければならない。
例えはよくないかもわからないが、江戸から明治にかけて。さらに昭和に至るまで多くの国と肩をならべてこれたのは技術力と精神力だとわたしは思う。
数楽の会では、安かろ悪かろうに見切りをつけ、よい社会づくりを標榜する人が発信しているように思えてきた。

久しぶりに糸賀社長とお会いできた。最近の産経新聞論調について話題が深まった。

今朝、5時に外に出ようと戸を開けたら足元に長いヘビがいた。
何年も夜中のムカデ恐怖であみだした。わたしに都合の悪いことはある。という腹がまえで生活しているから「おっ!おったか」ぐらいの驚きようだった。棒きれで逃がして終わった。