イノシンからカラスまで

昨年から農園内にイノシンが毎晩出没して、大好物のミミズを食べるため耕運機のように土を鼻で掘り起こす。土の下からたくさんの石(農園は50年前に川が氾濫して地中には川石がゴロゴロ)が地表に転がる。
草刈りの刃が石に当たるので、石を拾って土を平らにする。それも一晩で掘り返される。
廃棄する漁網を大量に手に入れて、鉄筋を支柱にして農園を漁網バリアで囲った。イノシンは網が足に絡みつき嫌がり、これまでのところバリアは効をあげている。
しかし大きな問題が生じた。この漁網に農園のヘビが絡みつきたくさん死んだ。ヘビの数が減ると、山からネズミが寄ってくる。野良猫も事故死。ヘビの数も減るからネズミの天敵はいない。
そこで、殺鼠剤(薬屋)の強力なもので駆除した。2週間ぐらいパンに塗り食べさせたら、ほぼ駆除ができた。
しかし、草むらなどで薬で死んだネズミを食べるのはカラス。農園に居着いている夫婦のカラスは仲がよい。屋根や電線でからだを寄せあっている。その1羽が先日、草むらからネズミをクチバシでくわえて飛んだ姿を見た。食べてはならないけれど。
毎日、1羽になったカラスが農園でカアーカアー。カラスだけではないタヌキやキツネもネズミを食べたにちがいない。
ゴキブリやアリやムカデに効く薬剤はある。カやハエを駆除するスプレーもある。それで死んだ虫や動物は必ず食べられるから、人は駆除の結果の連鎖まで考えてはいない。
共に生きることの難しさをイノシンからカラスでわかった。

韓国の民族楽器カヤグムを弾きながら歌える呉 明美(オ・ミョンミ)さんが、山口市内のある団体の観桜(かんおう)会。老舗旅館 松田屋の宴に招かれ、韓国と日本の架け橋を演奏と歌でかなえられた。
その会場におられた方が感激されて、今年の年末に松田屋旅館で美明さんコンサートを計画されていることを配達の方から知った。
とても嬉しい、きょう火曜日の出来事。