土曜日の幸せは缶

お客さまの知り合いに、農園の玉子を差し上げたら「わたしも配達してもらえないか」と言われたと電話があった。いまはタブレットがあるので、即座に地図を調べたら配達コースからあまり外れない木曜日コース。
「行けますよ」と返事をして、その方の電話番号を聞いた「足が不自由ですから受話器まで時間がかかります」とつけ加えられた。
電話が通じてお届け個数を確認したら「6個ください」6個のパックもあるから了解した「友達に4個あげるからね」で会話が終わった。
では、あの方は1週間で2個食べるのだろうか?と疑問がうまれた。間違いなくわたしの尋ねかたが悪く「10個入りのパックがおいくつでしょうか」と具体的に聞くべきだった。60個を用意して行こう。
痒みの「はなちゃん」のおばあさんに、薬の説明がしたいので電話をしたが、何度しても呼び出し音だけで出てくれない。最後の手段で、歩いて5分ぐらいの近所のお客さまに電話に出るよう伝えに行ってもらった。
ばあちゃんが電話に出ない理由は「俺オレ詐欺が怖いから出ないことにしています」ならば、電話がある意味がわからないが。

きのうラジオで久しぶりに大笑いした。リスナーの目撃情報で、押し車で歩いていたおばあさんが若者シャツを着ており、背中に「喧嘩上等!」の太文字プリントがあった。
それを受けた次のリスナーが、近所のばあちゃんが孫が野球部で着ていたユニフォームを着て畑仕事、背中の番号は「1」

土曜日を終えて、夕食をつくるまえ、2本目のアルミ缶をあけて、窓から草刈りをおえた場所をハッピーが走りまわり、転がりまわるようすをながめている。缶が2本になったのは1週間働き終えた満足の乾杯。
幸せな夕暮れまえ。