母にほめてもらった

映画「一枚のハガキ」が先日BSであり、内容を知らないまま出演(大竹しのぶ)が理由で録画をした。
岡山県の山奥、その日の食べ物に困るような貧しい農家の長男が、売られていく定めの女を、一枚しかない田を売り嫁にした。直後に赤紙(召集令状)が届き南方で戦死。老夫婦と若い嫁が残された。生きていくために、町に出ていた次男を老夫婦が説き伏せて長男嫁と再婚させて、田を借りて生きる糧を作り始めた。そこに召集令状が届き次男は沖縄で戦死。老夫婦は相次いで他界(婆さんは自殺)。
どん底に落ちた嫁(大竹しのぶ)が絶叫する場面は圧巻だった。
このような場面が戦争で日本の各地であったろう。
戦死の報が届き、兄弟と再婚した嫁。戦後数年して戦死したはずの夫が復員し悲劇がおきた話は実際に聞いたことがある。
戦争はすべての人に不幸をもたらす。

きのう岡山市内で泊まり、お参りしたい金光教の教会があった。もう20年ちかく先生にお会いしていない。岡山駅から宇野線早島駅からの行き方も調べた。
けれども、金曜日と日曜日の朝は母に会いに行くと決めていた。母は曜日はわからないから1回とばしてもわからない。親のことをおろそかにして神参りしても意味がないと思い農園に戻った。
今朝の母は相変わらず妄想の話に終始したが、別れ際に「あんたは親孝行してくれる」とつぶやいた。