鍵山先生と高石ともや

昨夜の録画は「高石ともや」
5〜6年前、猿舞座の村崎修二さんから「周東町に呼んだから」と案内をいただき、会場の周東町の公民館に行った。
高石ともや さんを好きな理由は第一が笑顔。山口県の公演は阿東町や山口市内のお寺など。平原綾香とは会場がちがう。
周東町公民館で演奏のお礼は町内のお百姓さんが丹精込めてつくった野菜の山。それを、あの目を細めた満面の笑みで受け取られた。村崎修二さんが楽屋にわたしを連れて行きご紹介いただき名刺を交わした。高石ともやさんの腕時計とわたしの時計が同じだった。
2〜3日過ぎたころ、わたしに高石さんから直筆の葉書が届いた(宵々山のカラー葉書)
ホノルルを高齢で走り、石垣島トライアスロン優勝、アメリカ横断マラソンなど、我々世代の先頭を走り続けている方からの葉書に驚いた。
昨夜の録画を今朝見た。高石ともやさんは「文明」と「文化」をわけておられた。その影響は永六輔さん。永さんは東北震災直後にパーキンソン病の病をおして被災地の障害者施設をめぐり支援計画をつくられ実行された。
このコンサートを企画した村崎修二さんの師匠は民俗学の宮本常一。
マスコミで自らの歌が売れるより、日本中を歩いて心の交流をする。それが「文明」と「文化」のちがいと理解できた。だからわたしにも直筆の葉書が書ける。
その身近な大師匠こそが鍵山先生。無報酬で全国を休みなく歩かれ、掃除を一緒にされながら「生き方」を説かれる。その会場でご縁がうまれた子供から高齢者まで激励の葉書が先生から届く。
大量生産、大量消費の文明に対して、親を敬い。質素倹約に勤勉を美徳とする日本の文化を次の世にのこす働きをされている共通な願いを感じた。