乃木神社物語

むし暑い木曜日を終わり。汗をシャワーでながして「プリン体0」で一息しながらの日記。

決まった仕事を、決まったように運ぶのは、体力的にきつくても私は苦にしない。
きょうは下関市安岡に新規のお客さまがあった。お知らせいただいた住所で正確な場所がヒットしない。けれども自宅の長男が電話に出るからと言われ安心していた。新興開発地域でナビでは無理。電話をしたら息子さん。私の停車場所を知らせて「ここからどう行けばよいか」と聞いたが要領を得ない「出てみます」と電話が切れた。直後に違う用件の電話とメールが届いた。さらに「いつ頃来られますか」と、わたしの到着を待って外出したいお客さまからの電話。
わたしの車を探して走る青年を見つけて一段落した。彼を乗せるスペースはなく、彼の歩みにあわせて自宅まで行った。
いつもなら、周到に地図で探して行くが「自宅に息子がいる」の言葉に、地図でヒットさせないまま迷った。
わたしの失態で、初のお届けがうまくできなかった。そして決まったことができないロスタイムは後々の配達に支障になった。
一歳ぐらいの私を、こま犬の前で撮った一枚は、母が亡くなる数ヶ月前に「長府の乃木神社」と言った。すぐに乃木神社を訪ねたら、母が私を抱いて腰をおろして写真のこま犬があった。
昭和27年ごろ、宇部から長府までの交通機関は国鉄だったろう。長府駅から神社までの距離はかなりある。タクシーのような乗り物があったかのかどうか。
写真は、私の父親が撮していると思う。なぜ乃木神社なのか。
神社のご祭神は乃木希典大将。軍人としての一面と学習院初代院長。神社は学問の神として信仰されている。
つまり、わたしが学問でひいでる祈願に参拝したと思えないこともない。
一枚の写真が、たくさんの物語を描いてくれる。