日別アーカイブ: 2014年10月19日

母がわたしを心配してくれる

朝食をすませ、入れ歯を洗うためはずされた母が、部屋に入ったわたしに手をあげてしゃべったが不明瞭な発音でわからない。
周防灘のあたたかい陽射しが母のベッドまで届き、気持ちがよくて目をとじる。
椅子に腰かけて会話にベルトをかけようと、話題をあれこれきり出したが反応がよくない「何年、工学部(山大)で働いたかね」と尋ねたら「36年」とすぐに返事をした。33歳でわたしの母になる前から工学部の電話交換手で俸職(母は就職とは言わない)のちに、電話が自動交換器になり用務員になり、わたしを育てあげた。母の生涯はわたしを育てるためだった。
山口市内の配達が気になり別れを言うと「帰らんでほしい」と哀願されて椅子に戻った。ウトウトしている間に部屋を出ることは出来るが、それは出来ないから「仕事に行くから」と言ったら「それかね、運転に気をつけて」と手をあげた。
7月から使いはじめたタブレット。毎朝の無料新聞各紙が便利で満足していた。けれども最近、このような情報のとりかたに疑問がうまれてきた。
例えば産経新聞。読まれているニュースが、アクセス順位で並び「いま読まれているニュース」のタイトルになっている。
つまり、上位から読んでおけば「世間並の情報」を読んだことになり、世間並の顔で1日を過ごす。
いま、わたしの関心のひとつは、小笠原諸島に中国漁船が大挙して侵入し赤珊瑚を根こそぎ盗っている。四国の沖でもあるらしい。
尖閣諸島の接続水域を航行したぐらいではない。日本領海を船団をくんで侵犯する犯罪行為が横行しているが、メディアは、まるで報道が規制されているがごとく沈黙をしている。メディアは国策の尖兵となる。情報は操られるから幅広く読まなければならない。
夕方から藤野先生主宰「数楽(すうがく)の会」テーマは「養老猛司先生の講演を聞いて」わたしは聴講抽選に外れたが藤野先生夫妻は聴講が当たられた。そのお裾分けを聴かせていただき有意義な時間を過ごした。