感動の涙

神戸震災の10日ぐらい後、電気がかよい始めた。すると倒壊家屋で漏電し各所で火災がおきはじめた。全国の消防が発災から神戸に終結し困難な任務に就いていた。
火災現場で疲労で走れない消防隊員を野次馬が罵声を浴びせる。ホースの束を担いで歩くのが精一杯の消防士をみた。
最近の報道に疑問を感じることは、救急車の到着が何分遅れたと言う。早ければ早いほどよいのは間違いはない。けれども頻繁な出動回数のなかでまれに遅れたことが患者の権利を侵害したかのような報道にわたしは嫌悪感がある。社会全体が権利を主張している。
感謝の心が先に要る。

詩人・翻訳家の谷川俊太郎さんが午前のラジオに1時間登場された。
ツィターやメールにファクスでリスナーが番組宛で谷川俊太郎さんに質問をし、谷川さんが即答する番組構成だった。夕方の今でも心に残る質問と回答。

美しいものに接したとき涙かでます。悲しいときも怒りでも涙がでます。先生。涙ってなんでしょうか。

涙は二種類あります。感情の涙と感動の涙です。感動の涙が多い人は幸せですね。

この言葉が即答できる谷川先生に感服した。
周南市から帰り道で散髪をした。カミソリをあてながら店主が「自宅では電動シェーバーですかカミソリですか」と。電動シェーバーは肌を削るようなもので、わたしの肌は敏感肌だからカミソリを使うように言われた。わたしのツラの皮は厚くはないらしい。