大義に生きる

九州の旅番組。人吉市の焼酎蔵元(商品は武者返し)女性杜氏がレポーターに、この蔵の焼酎を最高に味わえるにはこの飲み方をしてくださいと三種類を実演した。
手塩にかけた酒だから「うまい!」と言わせたい。
井上酒店から電話があったから、その人吉酒蔵を話題にした。
彼は売る立場で、つまり造り手と買い手をつなぐことを儲けより優先する。時代おくれの松原酒店も同じ。
「よしの」で持ち帰りのうどんを注文したら、店主から細々と指示を受ける。これも同じ。
海賊と呼ばれた男。出光左三店主は、事業をはじめて、生涯をおえるまで店主として貫いたことは、あの終戦でも社員を解雇せずに、家族として定年もつくらず大切にされた。

出光や焼酎にうどんも、そこには「人の喜び」が儲けより優先されているように思う。

わたしが学生のころ「吉部」から通っている学生は「くそ田舎者」といじめられた。わたしもやった。その吉部で15年。なんの不自由もなく自然のなかで心ゆたかに生きている。
そして、社小屋が始まった。世界的に著名な方を招いて、受講料はお賽銭。老人も子供も一列で学ぶ場ができた。吉部から学びが発信される。そんな気持ちが大きくなった。