太郎さん体調すぐれない

帝都、東京を明治頃から撮影した白黒フィルムが発見された。
写真家、土門拳の作品は白黒フィルムで筑豊炭鉱の子供たちの表情ゆたかに撮されていたことを思い出す。
けれども、カラー映像には白黒とはちがう説得力があり、NHKの技術力は白黒フィルムをデジタルにおとし、カラー化する世界的な技術力がある。
数年前、第一次世界大戦のヨーロッパ戦線をを撮影した白黒フィルムをカラー化して放映された。カーキ色の軍服や負傷者の映像はカラーなればこその説得力を感じた。
今回の東京フィルム。関東大震災の惨状と東京大空襲が至近距離で撮影され、災害と戦争がそこで生きる人々にもたらす不幸が痛いほど伝わった。
大震災からいち早く復興を遂げた東京。銀座を闊歩するモダンガールたちもカラーで見ればよりモダンになる。建築物、服装、車や荷車などそれぞれの専門家が考証してカラー化されている。
なかでも印象的な映像は、大震災直後の米や水に整然と並ぶ長蛇の人々。もちろんはみ出して動物のように振る舞う人もいたと思うが、大多数の人々は殺到しないで列をつくっていた。
神戸の震災でも、自衛隊の給水車が避難所に着いたら、地域の人々がポリタンクや鍋などを持って並んだ。列の途中でタンクの水がなくなったとき自衛隊員が頭をさげたがパニックはなかった。
生きる作法、心の作法というのだろうか、日本人らしさを、見ていたわたしは誇らしく思った。
きょうはむし暑い火曜日。日中はクーラーをつけて山口市内を走った。
高齢犬の太郎さん。半年サイクルで口や鼻の奥が化膿する。最近、また顔が腫れている。膿が出るまで放置して、傷痕に抗生剤を塗ると治りは早い。けれども腫れたら食べにくいようなので、木曜日に内服薬の抗生剤を10日分買ってこようと思う。