完全な日曜日

昨夜のSONGS「大竹しのぶ〜愛に生きる女優人生(30分)」は「黄昏のビギン」も「愛の賛歌」もよかった。とくに「うん」と相づちをうった場面があった。

有働由美子アナウンサーは、アナウンサーとして異質(わたしは肌にあわない)な存在感。それが彼女のウリかもわからない。
数年前、矢沢永吉を特集した番組で彼女がインタビューをした。事前に矢沢永吉のライブを観客席から見て黄色い歓声をあげていた。
本番で「あのライブで子宮の奥まで感動しました」と言葉にした。表現力のない言葉にわたしは感じた。
その有働由美子アナが大竹しのぶにマイクを向けた。
大竹しのぶ2度の結婚が話題になったとき有働アナが軽い口調で「次があるかもしれないな」というような言葉を出した。
即座に大竹しのぶは笑顔のまま「それは失礼じゃないですか」と有働の言葉を押し戻した。
「次があるかもということは、そこにいる自分にたいしても嘘じゃないですか」と毅然と言い放った。
有働アナの視線がうろたえた。会話が凍った、そして「次があるかも」という人生は自分が過ごしていました」と機転?よく次に話題を向けた。
瞳をうるませて「愛の賛歌」を歌い上げた、大人の女性、大竹しのぶに拍手をおくった。
2週間まえ、下関を走る木曜日。小野文惠アナ(ためしてガッテン・鶴瓶家族に乾杯など)が、下関市の市民講座に招かれることを知った。家内に話したら「行きたい」と意外な返事。わたしは運転手ぐらいでつき合った。「よしの」の客になり、菊川アブニールの会場に行き、下関市民の顔で入場の列に1時間並んだ。700席に対して1000人になり、300人はモニター画面になった。わたしたちは並んだので前列8席のよい場所だった。90分はステージからフロアーと自由自在のトークショー。番組づくりは視聴者の満足のためにあるという現場の力を伝えた。
具体的には、鶴瓶さんが地元の人に遭遇できたとき、相手が嫌な顔をされたときは背中や傘や頭で相手の顔が撮れないバリアをする。その心配り。
「やらせ」でないのは入れ歯を外した人が出たり、化粧のない人が出る。
家内を待つあいだ菊川温泉の選択肢もあったが、素朴なお人柄の(生)小野さんに会えてよい1日になった。
帰り道は家内が運転。わたしはコンビニでハイボールを買い、完全な日曜日。