千鳥ヶ淵と靖国神社

東京大空襲(死者10万人)民間人への無差別爆撃の3月10日。
民間人無差別爆撃は、日中戦争初期に重慶を、日本本土から200回以上波状爆撃し数万の支那民間人を犠牲にしている。
東京をはじめ日本全土への無差別爆撃や原子爆弾投下に異議を唱えることができない日本の過去がある。

戦後70年を受けて総理談話がある(わたしは必要ない立場)中国・韓国がその文言に注視している。

そこで天皇陛下が参拝できない(されない)靖国神社が、わたしはよくわからない。わからないまま外国から総理や閣僚参拝をとやかく言われ内政干渉だとわたしは思っていた。
けれども靖国の御霊様はすべての柱でひとつ(団子状態)。その御霊様のなかに東條英機があることに知識の少ないわたしなりの反発がある。
東條英機の昭和先陣訓「生きて虜囚の辱しめを受けず、死して罪渦の汚名を残すこと勿れ」この一文により、戦場の兵士は玉砕や自決を強いられた。ほかのA級戦犯は戦勝国が裁いた歪んだことかもわからないが、わたしは先陣訓の罪はA級に値すると考えていた。

先日、河村隆子さんから数冊お借りしたなかに「靖国と千鳥ヶ淵を考える(堀内光雄著)」この一冊で中国・韓国が目くじらをたてる靖国が少しわかった。
千鳥ヶ淵戦没者慕苑と靖国神社の、いわばダブルスタンダードで慰霊の場がある。それは、最近も紙上に軍属だけではなく民間人犠牲者(空襲や自決に飢餓)にも手厚い補償を求めている。
つまり、日本国が戦後総括ができないまま、国民が一枚岩になれない曖昧な戦後を歩んでいる。そこに中国・韓国が言いたい放題になる所以がある。
戦後の政治家が背筋をのばしていない結果がみえてくる。
国民も千鳥ヶ淵と靖国神社のふたつ慰霊の場があることに疑問をもつことだとおもった。