小川洋子おもしろい

土曜日の配達。楽しみは8時のニュースが終わり「ラジオ文芸館」山口市内から番組が始まり、萩市内で終わった。今朝は小川洋子「イービの叶わぬ望み」作者の描写力で、作品の世界がわたしの心にひろがった。
昨夜も熟睡できなかった。葬儀からずっと気になりはじめた出来事を考えるから。それが昨夜、なんとなく府に落ちた。
それは、直江の墓参りを先月末、母の「参ってくれ」の頼みに応えて果たした。満面の笑みで墓参の写真を見てくれ、それから体調が下降線になった。
直江の墓には母の両親と長男の安吉さんが祀られている。
母はまったく縁がなかった宇部に縁がうまれ、約70年ちかく96歳まで生きて、7年も施設と病院生活をしたから、ぼつぼつ楽にならんか。そう直江のご先祖が母に声をかけた。
つまり親はいつまでも親であり、子供であるわたしの母を楽にさせたいと願い。母もどこかでその願いを受けとめて「墓参り」をわたしに頼んだ「禅寺の東白寺」母の記憶は「東伯」実際には「東白」だった。
これからはお国替えした母がわたしを見守るだろう。
このように墓参りの意味を理解した。
家内が母の部屋から俳句に関するものを農園に運んできた。
其桃(きとう)会に推薦され、平成17年に同人となった証ははじめて見た。その3年前に会に投句した「病名は触れずに見舞ふ菊日和」が俳句大会雑誌の部で大会賞を受け小さなトロフィーまでいただいていた。
その当時わたしは、農園をはじめており農園生活。母の俳句は知らなかった。
会社経営を辞めて養鶏をはじめると知らせたとき、母は「なんでか」と泣いた。わたし家族がやっと生活が安定して母は安心だった。それから数年あと、地元新聞に寄せた

成りゆきは 子に任せいる 夏座敷

母の人生は、わたしに任せようと腹を決めた夏の部屋。
たくさん作品があり驚いている。母の筆跡から心模様を整理しながら母が偲べる。