身ぶり手ぶり

朝6時。気温14度。晴れ。日差しはきつかったが一日通して、穏やかな風があり仕事がはかどった。朝の作業も長袖シャツを脱ぐことなく鶏舎を回り終えることができた。ただ、一昨日の無理な作業が祟ったか、腰から膝にかけてジンワリと痛みがあり体が重かった。

今日はタマゴパックの入荷日。お昼前ごろ4トントラック到着。この方もいつも馴染みのドライバー。この地域を担当される方はご年配の方が多く、道路事情、仕事が忙しい時間帯、さまざまな田舎の事情に配慮しながら配達されている。

いつもはIさんに受け取りをお願いするが、一番遠くの鶏舎で作業をしており、疲れた体で呼びに行くのが面倒でシブシブ私が受け取りに行った。

ドライバーから「いつもの若い子は?」と第一声。彼女が聴覚障害者だということは伝えてある。園内での運転に配慮してもらいたいから。

200枚入のパックが20梱包。縦長の包みを肩に担いで倉庫に入れる。農園のコンテナ倉庫は通路が一人しか歩けないので、包みを肩に担いで一人で搬入しなければならない。倉庫に横付けしたトラックからドライバーが荷物を降ろす作業より、荷物を担いで倉庫に収める私の作業の方がしんどい。一年ぐらい前から、Iさんは荷受を自分の仕事と感じているようで、トラックが見えると自主的にテキパキとこなしてくれる。

半分くらい終わったところで、トラックに気がついたIさんが息を切らして走ってきて、ドライバーと私の間に割って入り作業を交代してくれた。

荷物を受け取り受領サイン。半年前ぐらいから運送会社のシステムが変わり、ドライバーが持つ端末の画面にタッチペンにてサインしているようだ。

画面に大きく「足立」と書き込み終了。ドライバーが端末画面を私に見せ「ほら、上手に書くじゃろう」

身ぶり手ぶりで自分が彼女に教えたと得意顔。Iさんとドライバーが良い人間関係をつくっていることを嬉しく感じた。

今日も一日ありがとうございます。

あだちまさし